巨人の人気低落に歯止めをかけるため、球団、読売新聞、
日本テレビが共同プロジェクトを立ち上げる。
ところが、巨人−日テレ間では同時に駆け引きも行われている。
今季の巨人戦中継の枠組みが、いまだに決まっていないのだ。久保社長は、
「別に(巨人と)けんかしているわけではない」としながらも、
「昨年中に決めると言ってきたのに、越年してしまったのは遺憾。
本来ならスポンサー探しを始めていなければいけない時期だし、
実際に一部は既に始めてもいます」と頭をかいた。
民放他局の関係者は、「現在、1試合1億円ともいわれる放映権料、
放送時間などでモメているのでしょう」とみる。
ある日テレ関係者は、「昨季の平均視聴率がわずか10.2%(関東地区)の
巨人戦ナイター中継がゴールデンタイムにど〜んと座っているのは、
他局と争う上でお荷物になりつつある。昨年、プライムタイムの年間視聴率が
テレビ朝日に抜かれて3位(同)に落ち、局内にショックを与えただけになおさら。
共同プロジェクトは妙案だが、これでも効果が上がらなかったら、
巨人戦中継の大幅縮小を求める声が噴出するのでは」と指摘するほど。
復活をかけたプロジェクト、のっけから緊張感がみなぎりそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/spo/2006_01/s2006011301.html