【野球】”ＩＴ戦士”巨人・辻内、新人王へメラメラ　秋葉原でパソコン購入

　奈良・川西町の「年始交歓会」に出席した黄金ルーキー・辻内崇伸投手（１８）は
９日の入寮にあわせ秋葉原でパソコンを購入することを決意。“ＩＴルーキー”となって、
データ管理や技術アップに励む。

　ＩＴ革命でプロのスタートを切る。この日、川西町の「年始交歓会」に出席した
辻内が新たに、パソコンに挑戦する意向を示した。「ゲームもあまりやりませんし、
特別なものを持ち込むことは考えていませんが、パソコンは持って行こうと思っています」
と明かした。９日の入寮に先駆けて８日に上京し、新生活の準備を始める。
父・伸詞さん（４７）が「一度行ってみたかった」という秋葉原の電器店へ向かい、
購入する予定だ。

　布団、テレビ、洗濯機などの生活用品、野球道具など最低限の荷物だけで抑え、
文字通り野球漬けでプロの第一歩を踏み出すつもり。だが、その中で特別視していた
のがパソコンだった。

　もちろんインターネットやメールなどを楽しむこともあるが、それだけではない。
大阪桐蔭高の授業で学び、ワード、エクセルを使った基本的な作業は出来るという
１５６キロ左腕は、その技術を生かしてトレーニングの助けとするつもりだ。

　高校時代は練習で気がついたことなどを書き留めた野球ノートをつけていたが、
「（コーチ、先輩に）教えられたことは、しっかりとメモしていきたいと思います」と継続して、
パソコンに細かに残すつもりだ。操作に慣れれば練習メニューや投球数、
体重の増減などを記したりすることや、春季キャンプで、動画を使って自身の
投球フォームの解析、他の投手との比較など最先端技術を駆使することも考えられる。

　この日で入寮前の行事参加はすべて終了。壇上に上がり「プロという厳しい
世界に入りますが、新人王を取れるように頑張ります」と強い決意を話した。
スーパールーキーがＩＴ戦士となって、いよいよ羽ばたく。（西村　茂展）

http://www.yomiuri.co.jp/hochi/giants/jan/o20060107_20.htm