【野球】巨人・野間口6キロ減、締まった体を披露　先発ローテ入りへメラメラ

　軽快に、シャープに躍動した。それでも力強さは失われていない。
母校・関西創価高での本格始動となった野間口の２００６年。
高校球児と一緒に、フィールディング特訓、内野でのボール回しなど５時間、
ガムシャラに白球を追いかけた。ひたむきな情熱が、舞い落ちる粉雪を解かしていく。

　「新鮮ですね。楽しく練習できた。体自体も動けるし、肩もいい感じで来ています。
今年は自分も勝負をかける年。目標は２ケタ（勝利）、ローテですね」今オフ、６キロの
減量に成功。キレのある体で新春のフィールドを駆けた満足感から、笑顔で抱負を語った。

　ルーキーイヤーの昨年はけがに泣き、ファンの期待を裏切ってしまった。
その反省から、今オフは肉体改造を決断。野菜中心の食生活に切り替え、
空腹時もヨーグルトなどを摂取するなど、減量への工夫を重ねてきた。
１２月の沖縄・嘉手納での自主トレでも走り込み中心のメニューを消化。
その結果、秋には９０キロあった体重を８４キロにまで絞り込むことに成功した。
ダイエットに悩む黄金ルーキー・辻内より一足お先に、締まった体を披露した。

　その辻内にも、ひそかに興味を抱く。「めちゃくちゃ速い球を投げるんでしょうね」
野間口にとって辻内は、未来のエース争いを繰り広げるライバルでもあり、同じ大阪の
高校出身の後輩でもある。「何か、話せることがあったらいいですね」と初対面の日を
心待ちにしている。

　キツイ“恩返し”をしてみたい。シダックス時代の恩師・野村克也氏（７０）が今季から
楽天監督に就任。交流戦では師弟対決が実現する。「今までボロカスに言われてきたんで、
いいところを見せないと」夢の対決を実現させるためにも、まずはローテ争いに生き残る
しかない。「競争率が高いんで、何としても勝ち取りたい」そう力を込めた右腕。
スリムなボディーに熱き魂を秘め、Ｇ投の生存競争に殴り込む。（加藤　弘士）

http://www.yomiuri.co.jp/hochi/giants/jan/o20060107_10.htm