駒大苫小牧が道内の高校野球の人気復活に大きく貢献−。
そんな調査結果を苫小牧高専の関朋昭・助教授(36)=スポーツ経営学=が三日までにまとめた。
全国と北海道の男子高校生のスポーツ取り組み状況を調べたところ、
道内の男子高校生のうち硬式野球をやっている生徒の割合(競技人口率)が、
駒苫が夏の甲子園を初制覇した翌年の二○○五年度に「宿敵」サッカーを十一年ぶりに逆転した。
調査は文部科学省の学校基本調査と全国高体連、日本高野連、日本サッカー協会の
データをもとに行われ、全国の男子高校生の競技人口率、競技人口の推移を比べた。
○五年度、全国の男子高校生数は約百七十六万人、道内は約七万八千人。
野球とサッカーが二大人気を占めるが、硬式野球の競技人口率は、
サッカーのJリーグがシーズンをスタートさせた一九九三年度以降、
7−8%台で推移し、9%前後のサッカーの二番手に甘んじてきた。
ところが、○四年度には硬式野球の競技人口率は9・3%となり、サッカーと同率に。
○五年度には9・7%とサッカーを0・6ポイント突き放し首位を奪回、硬式野球の人気復活を示した。
全国の競技人口率でも○三年度、硬式野球がサッカーを逆転している。しかし、道内では
駒苫初優勝の○四年度から○五年度にかけての伸び率が0・4ポイントで全国の二倍と急伸著しかった。
このため、道内では男子高校生数が減り続けているにもかかわらず、
硬式野球に取り組む男子は逆に増え、○五年度で約七千六百人に達した。
関助教授は「駒大苫小牧が甲子園を制するなど硬式野球に興味を持てる環境が整い、人気を取り戻している。
駒苫が甲子園を連覇し、道内の高校野球熱は一層高まるはず」と分析している。
ソース
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060104&j=0037&k=200601044762