【フィギュアスケート】得点集計トラブル 日本スケート連盟側の人為的ミスが根本的原因

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1ふぉーてぃないんφ ★:2005/12/25(日) 01:43:46 ID:???0
トリノ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権で、
コンピューターの採点プログラミングの不備を理由に1、2位の選手が入れ替わるという前代未聞のトラブル。
しかし、根本的なミスの原因はプログラミングではなく、採点システムの更新を不要と判断した日本スケート連盟や、
ジャンプの回数を見落とした技術役員の人為的ミスにある。

今回問題となったのは織田の3回転ジャンプ。国際スケート連盟(ISU)では「3回転ジャンプは2種類2回まで」と定めている。
織田は3回転ジャンプを3種類2回ずつ跳んだため、本来、最後に跳んだ3回転ジャンプは採点の対象外となる。
ISUが使用しているコンピューターは、このような場合、自動的にこのジャンプを採点の対象外とするが、
日本連盟はそのようなケースを想定せず、コンピューターに同様の機能を持たせていなかった。

仮に、こういった事態が起きた場合、「計算前に誰かが気づくだろう」との思い込みにも立っていた。
ISUのコンピューターを導入しない背景を、日本連盟の小野長久フィギュア部長は
「高額で、英語表示のため、日本国内では使いにくい」ためと説明したが、
それなら、なおさらのこと、日本で使うコンピューターを同じものにしておく必要があったはずだ。

また、織田の最初の3連続3回転ジャンプの最後のジャンプは2回転になったが、3回転を試みた結果の2回転。
こういった場合、技術役員が「3回転の一つとしてカウントするように」と審判に伝えなければならないが、
今回、採点段階ではチェックを怠り、見落としたという。

今回の新採点方式は、02年ソルトレークシティ五輪後のISU総会で導入が決定され、
グランプリシリーズなどで試行後、昨季から本格導入された。
昨年の全日本ジュニア選手権の男子フリーでも、コンピューターのプログラミングの不備により、
最終順位を修正したことを小野部長は明らかにしたが、今回のケースは、当時とは異なり、明らかな人為的ミスだ。
ISUの「抗議がなくとも、機械的ミスが判明した場合には、順位を修正しなければならない」とのルールにのっとり、
織田と高橋の順位が入れ替わったが、五輪代表の座を決める大会での連盟の失態は、選手の心に大きな傷を残す。

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20051225k0000m050102000c.html