●デビュー20年目の初登場
今年のNHK紅白歌合戦の顔ぶれの中でも、もっとも意外な人選がこの人かもしれない。ロックボーカリストの
渡辺美里(39)。初出場だったのか、と驚くムキも少なくないのではあるまいか。記者を前にして「ライブで
コツコツ曲を届けてきた思いが届いたのは、本当にうれしい」と話したが、なにしろデビュー20年目にして、
初めての紅白お目見えなのだ。
「これまでNHKは、何度も渡辺にオファーしてきたが、本人が断ってきたようです。今年はユーミンも出るし、
ニューミュージックが話題になると思ったのでしょう。持ち歌の『My Revolution』がスキウタ上位
100にランクインされ、気をよくしているようです」(芸能記者)
●7オクターブの驚異的音域
1966年7月12日、京都生まれ。その歌唱力には定評がある。音域はマライア・キャリー並みの7オクターブ。
といっても、別に音楽一家の家系で育ったわけではない。
「本人は小さい頃から歌が大好きだったらしいが、風呂やトイレで歌っていた程度。それが小学校高学年になり、
どうしても歌謡教室に通いたい、と言い出した。中学を卒業するまで勉強そっちのけで教室に通っていたらしい」(大手レコード会社関係者)
もっとも、それには理由があったようで、
「当時は校内暴力がひどかった頃。彼女はクラスのいじめられっ子をかばって、クラスメートから白い目で見られ、
学校に行きたくなかったそうです。20人の不良少女グループに囲まれたことまであったという。イジメに
あっていたというほどではないけど、歌の勉強に集中していたのは、そのせいもあるのでしょう」(知人)
水の入った小さな風船をのみ込んでノドの声帯を広げる、なんてむちゃなボイストレーニングもしたという。
抜群の歌唱力の秘密は、そんなところから生まれたのかもしれない。
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