東京都でこのほど開かれた「第31回スポーツチャンバラ世界選手権大会」で、土佐女子
中学1年の野村五月さん(13)=高知市=が、今大会から正式種目に採用された「基本動作」
部門で、本県出身選手として初めて世界チャンピオンとなった。これまで3度、全日本
スポーツチャンバラ選手権大会の階級別王者になったことのある五月さん。2度目の
世界選手権出場での頂点に、「まさか優勝できるとは」と喜んでいる。
スポーツチャンバラは昭和46年に日本で生まれた競技で「ちゃんばらごっこ」がルーツ。
「エアーソフト」と呼ばれる、空気で膨らませた剣で打ち合う。競技化以降、世界各国に
広まり、「国際スポーツチャンバラ協会」の会員数は38カ国、35人に上るという。
大会は23カ国から約1300人(うち外国人選手約160人)が出場。いかに美しく正しい
姿勢で面打ちなどの形を演じられるかを審判が判定する「基本動作」と、一対一で小太刀や
長剣などで打ち合う「打突」の2部門で実施。年代などに分かれた各階級の優勝者が、
グランドチャンピオン決定戦に進む。
五月さんがスポーツチャンバラを始めたのは2歳に満たないころ。母、美雪さん(43)に
練習場に連れて行かれたのがきっかけだった。最初はみんなが練習している横で剣で遊ぶ
程度だったが、5歳ぐらいから本格的に練習を開始。美雪さんは「いつか娘とやる日が来る
かな、と思っていたけど、いつの間にか抜かれていた」とうれしそうに笑う。
大会でも五月さんは、美雪さんが「また勝っちゅう」と驚くほどの快進撃。中学生以上が
参加する女子の部決勝では、昨年の世界王者の埼玉県の選手を相手に4対1で勝利を収めた。
グランドチャンピオン決定戦決勝では、成年の部から勝ち上がった男性ロシア人選手に、
3対2と小差ながら勝ち、世界一の栄冠に輝いた。
(記事一部省略)
ソース
http://www.kochinews.co.jp/0511/051126headline07.htm http://www.kochinews.co.jp/0511/parts/051126headline05.jpg