民間委託案に懸念も 浜松オート問題
浜松市議会の行財政改革推進特別委員会は17日、浜松オートレース事業の存廃
問題を審議した。市長諮問の事業検討委員会が16日、包括的民間委託に向けた
最終答申もあり得る、との見解を示したのに対し、委員からは公営競技システム管理
「日本トーター」(東京都)の運営能力に懸念を示す声や、議論をさらに尽くすべき、
との意見が上がった。ただ、検討委の答申が出ていないため、市の説明を聞き置く、
とした。
日本トーターの能力については検討委も22日の最終審議までに再度詳細な説明
するよう求めていて、市議会も包括的民間委託になった場合の懸念材料を指摘した。
この日は13委員全員が発言し「民間委託案は急に浮上し審議が不十分」「(全国の
オート場を統括する特殊法人の)日本小型自動車振興会(日動振)は官僚の天下りの
温床ではないか。(年間約5億円の)納付を減額できないか」など意見、提言があった。
これに対し、検討委の審議内容を説明した市商工部は「唐突感はあるかもしれないが
審議内容は濃い。検討委も11回審議し、できれば年内に方向性を出したい。
納付の減額は働き掛けているが国の明確な回答はない」と説明した。
廃止を避け、仮に公設民営を選択したとしても、日本トーターは従業員解雇(一部は
優先的に再契約)やオート場借地料の減額案を示していて、従業員や地権者との調整
も必要となる。委員からは「関係者が『ノー』と言ったらどうするのか。審議の組み立てが
お粗末ではないか」という指摘も出た。行革特別委は議決機関ではないが、検討委の
最終答申に議員としての見解を示すべき、との意見もある。
北脇保之市長が12月までに示す来年度方針に、一定の影響を与える可能性もある。
引用元
http://www.shizushin.com/local_politics/20051118081813.htm 浜松オートレース場
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/enjoy/auto/ 浜松市
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ 日本トーター株式会社
http://www.totor.co.jp/