石井と高橋聡、先発ローテ対決
http://chuspo.chunichi.co.jp/00/baseball/20051113/t3cd0.jpg 先発左腕の座を懸けたサバイバルは石井裕也投手(24)が一歩リードした。
中日は12日、北谷球場で紅白戦を行い、来季先発のローテ入りを期待される石井と
高橋聡文投手(22)のライバル左腕2人が投げ合った。そろって5イニングを投げ、
石井は無失点、高橋聡は2失点と明暗を分けた。
勝てば天国、負ければ地獄だ。5イニングを無失点の石井と、2失点の高橋聡。
森投手チーフコーチの評価はクッキリ明暗を分けた。石井を「先発のチャンスも出て
くるだろう」と、ローテ入りの有力候補に浮上させると、高橋聡については「まだダメだな」
と、一言で出直し通告だ。
降板後の2人はさらに明と暗だった。ブルペンで、さらに200球近く投げたまでは
一緒だったが、投げ込み終了後は別。石井が笑顔で「先発ではないときは球数が
多かったけど、今日は少なくできた」と、紅白戦を振り返った直後。高橋聡がうつむき
がちにサブグラウンドに向かった。
待っていたのは落合監督。今キャンプの名物、指揮官直々の地獄のノックだ。
通常は複数で受けるノックを1対1で約2時間。捕り終えて大の字にノビると、10分間も
動けなかった。
前日から決まっていたメニューで、罰ゲームではないが、その厳しさは格別だった。
しごき具合は落合監督のさじ加減一つ。敗戦が増量を招いたのかもしれない。
サバイバルの様相の先発争い。首脳陣のテスト方法も、2人の競争心をあおる形式
になっている。石井と高橋聡はともに紅白戦3試合に登板。そのうち2度、同じ試合に
投げ合っている。通算成績は石井が13イニング1失点、高橋聡が10イニング2失点。
明確な競争の図式で、現状は石井がリードだ。
森コーチは「今季は先発投手陣が結果を出せなかったから、こうなった。ローテに
いる投手が焦るような投手が出てきてほしい」と、石井、高橋聡らに期待をかける。
若手左腕の成長は、主力投手たちへの何よりの刺激だ。
引用元
http://chuspo.chunichi.co.jp/00/baseball/20051113/spon____baseball001.shtml