【MLB】「マツ。5年たったら一緒に日本でプレーしよう」〜ジーターから松井への言葉

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1 ◆GE75codeD6 @ゴジラφ ★
<凛>
負けた。
10月10日。ヤンキースはア・リーグのプレーオフ地区シリーズで、エンゼルスに敗れた。
試合後、西海岸のアナハイムから東海岸のニューヨークへ帰る専用機は、翌11日午前1時の
出発予定だった。メジャーでは選手1人に3席が確保されている。松井秀喜は疲れきった体を
座席に放り出した。

厄日だったのだろう。「最悪でしたね。2時間ぐらい飛行機が動かない。結局駄目で、代わりの飛行機が
来るまでずっと待ってて。乗り換えて、で燃料が足りないから、ヒューストンで給油して。
それからニューヨークに飛んだ。」大陸横断の所要時間は6時間、結局家に着いたら昼過ぎですよ」

機内は物憂かった。
「みんな明るく振舞ってましたけどなんとなく重いですよね」
ヤンキースの2005年は松井で終わった。
2点を追う9回2死1、2塁。長打で同点、本塁打で逆転という場面だった。
結果は1ゴロ。「もう少しなんとかできなかったか。」最後の打席が脳裏を旋回している。

機中でトイレに立った。
1番後ろの席はジーターの指定席。キャプテンが「マツ」と松井を呼び止めた。
「You are my favorite player(お前最高の選手だよ)」
「I don't think so(本気かよ?」
松井は冗談だと思い、そう切り返したが素直な気持ちが口をついた。
「ジー、お前こそ最高だよ。」
ジーターは松井の今後が気掛かりだったのだろう。3年契約は今年で切れる。

「これからどうするんだ?」
「まだわかんねえなあ。ジーターは、あと何年残ってんだ?10年契約の・・・」
「んー、あと5年かな?」
「じゃあ、俺も5年契約にしよう!」
「そうか。マツ。5年たったら一緒に日本でプレーしよう」
短い会話はジーター流の契約延長要請だったのだろう。

日経新聞・11/2朝刊より一部抜粋(http://www.nikkei.co.jp/)*web上にはありません