トヨタ、あすセコムと激突 ラグビートップリーグ、豊山「押し倒す」
ラグビートップリーグのトヨタ自動車は、29日、東京・秩父宮ラグビー場でセコムと
対戦する。現在3勝2敗と決してチームの戦績は良くないが、23日のリコー戦で8トライ、
62得点を奪い強力FW陣に勢いが出てきた。その中心となっているのがPRの豊山
(とよやま)昌彦(29)だ。昨年は全試合に出場し、今季も全試合、フルタイム出場して
いる“鉄人”の活躍でセコムを押し倒す。
スクラムを組んで押す、前に出る。タックルをぶちかます。セコム戦でも、豊山の活躍
なくしてトヨタ自動車の勝利はないだろう。豊山は「リコー戦でFW陣に勢いが出てきた。
セコム戦でもFW勝負がしたい。最前列で体を張って皆を引っ張るプレーがしたい」と
不敵に笑った。
豊山のポジションであるプロップは、スクラムの最前線で戦うケガの多いポジション。
体の強さ、経験がものをいいタフでなければ務まらない。それなのに、豊山にはケガが
ない。骨折したこともないという。
昨年のトップリーグでは、全試合に出場。今年は全試合に出場し、途中退場もない。
まさしく“鉄人”だ。豊山は「自分でも、どうして体が丈夫なのかは分かりません」と話す
が、丈夫な体の秘訣は、旺盛な食欲がパワーの源になっている。
実家が大阪市内で焼き肉店を営んでおり、小さいころから肉をたくさん食べた。
大体大時代には一人で20人前を食べたことも。今は「たいしたことはない」と笑い
ながら5人前はたいらげる。次のセコム戦でも焼き肉パワーを見せたいところ。
朽木英次監督(42)は「セコムは小兵で素早い選手が多い。FWが前に出てモール
を組んで前に出るラグビー。FWがいかに縦を突けるか、パワーで押し切るプレーが
したい」と豊山らFW陣に寄せる期待が大きい。
豊山には朽木監督の考えは伝わっている。
「僕ら(FW陣)が崩壊したら後ろのメンバーに迷惑が掛かる。何としてもセコムのFW
を食い止める」と張り切る。
引用元
http://chuspo.chunichi.co.jp/00/spogene/20051028/spon____spogene_000.shtml