【マラソン】大学で“Q”&A…高橋尚子が英語教科書に登場
00年シドニー五輪女子マラソン金メダリスト、高橋尚子(33)=ファイテン=が大学の
英語の教科書に登場することが19日、わかった。日本女子初の陸上競技金メダリスト
の隠された努力を紹介する内容。来春から全国100以上の大学で採用される見込み
で、1カ月後の11月20日の東京国際女子マラソンで2年ぶりの復活を目指すQちゃん
にとって、奮起の材料となる。
Qちゃんが登場する大学生向け06年版教科書は、『LIFE SCIENCE AND NEW
BUISINESS』(ライフサイエンスとニュービジネス=南雲堂)。A5版126ページの本で、
高橋尚子は13〜18ページの6ページにわたってとり上げられている。
昨夏アテネ五輪女子マラソンを制した野口みずきではなく、高橋を起用した理由に
ついて、著者の東農大・千葉剛教授(59)は「女子マラソンで初めての金メダルという
ことで、学生にたずねても高橋選手のほうが評価が高い。人のやらないことを達成
するには、どれだけの努力が必要か、学生に知ってほしかった」と説明する。
高橋は過去にも小学生向けの道徳の教科書にとり上げられたことがあるが、大学の
教科書には初登場。千葉教授はこれまでにも長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督や米大
リーグ・マリナーズのイチロー外野手を英語教材に採用したことがある。今回の執筆に
あたり、現在米コロラド州ボルダーで合宿中の高橋に取材するなどして完成させた。
その内容は、五輪金メダルや世界最高記録樹立などの偉業を達成するために、
高橋が行ってきた激しいオリジナルの練習方法や食事内容を紹介している。
千葉教授は「骨折などのトラブルに見舞われ、また復帰しようとしている高橋選手への
応援歌のつもりで書きました」。Qちゃん人気健在を裏付ける教科書への登場。
アテネ五輪代表落選や小出義雄監督との決別を経て、高橋は1カ月後の東京国際
女子マラソンで2年ぶりのフルマラソンのスタートに立つ。英語を学ぶ大学生の応援も
受け、女子マラソン界の復権へ挑む。
引用元
http://www.sanspo.com/sports/top/sp200510/sp2005102001.html