敗戦の責任を痛感するどころか、八つ当たりだ。
この日も無安打に終わったズレータが怒りをぶつけたのは、チームのふがいなさではなく、プレーオフの制度だった。
「おれたちはシーズンが終わってから、2週間のブランクがあった。このシステムなら、シーズン2位の方が
有利じゃないか!」すでに2年連続のプレーオフ敗退を覚悟したのか、20分間も駐車場で繰り広げた演説。
口を休める暇もなく、たまったうっ憤を、一気に吐き出した。
公式戦で打率3割1分9厘、43本塁打、99打点の成績を残したパナマの大砲が、決戦では完全に沈黙。
「ロッテがいいチームだというのは分かっている。でも、セ・リーグは1位のチームが、日本シリーズに出られるのに、
この制度はバカげているじゃないか」V逸が決まったわけではないのに、思わず口にした負け惜しみ。
チームが完全に追い詰められたことを、助っ人のいら立ちが証明していた。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/baseball/oct/o20051013_40.htm