張栩名人が2連勝 囲碁名人戦第2局
福岡市のJALリゾート・シーホークホテル福岡で打たれていた第30期囲碁
名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第2局は、2日目の23日午後3時54分、
張栩(ちょう・う)名人(25)が挑戦者の小林覚九段(46)に241手までで
白番6目半勝ちし、通算2勝0敗とした。持ち時間各8時間のうち、残り時間は
名人1時間22分、挑戦者1時間28分。第3局は28、29の両日、甲府市で。
攻勢に出た挑戦者に対して、名人は地合いで先行しながら強気のしのぎをみせ、
勝ちきった。
上辺から中央に伸びる白の一団の攻防が焦点となった2日目は、封じ手の
黒57から開始。挑戦者は攻めの調子で黒69、71と勢力を張り、検討室では
一時「黒好調か」の声も出た。
だが、黒73に白74、76から右下を荒らしたのが大きく、黒は地合いで
追いつきにくい形勢になった。細かい勝負だったが、挑戦者は終盤に精彩を欠き、
差が開いた。
解説の小松英樹九段は「攻められても相手の弱みをつきながら巧みに応じる、
名人の得意パターンが出た一局でした」と話した。
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《張名人の話》白84で中央が連絡し、左辺白86に回ったあたりで少し打ち
やすくなりました。
《小林九段の話》黒73は76と右下を囲うべきでした。それならば、いい勝負
だったかもしれない。
引用元
http://www.asahi.com/culture/update/0923/009.html