【映画】劇場版Zガンダムの配役変更について、島津冴子がフォウを愛する全ての人へ語る★6

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733つめ
以下に私の「Z」に対する思いをつづります。

「Z」のTV版収録時は、絵がほとんど無い「白みに線画」状態でした。
またシリーズ物ではよくあることなのですが、役の生い立ちや性格について
説明は受けても、どのように物語が展開し、結末がどうなるか?については知らされていませんでした。
私は放送を見てはじめてフォウの髪の毛の色を知り、状況によって目が光ることを知りました。
出演話数も飛び飛びの10回足らず。
ですから、あまり重要な役として描かれている感じはしませんでした。
ところが翌年の徳間書店の月刊誌「アニメージュ」アニメ・グランプリの人気投票で、
キャラクター賞の1位をフォウが受賞したのです。
それほどファンの皆さんの心に強く残るキャラクターなっていたということを、私はその時、知りました。
その後、ゲームで何度もフォウ役として出演させていただきましたが、これらのゲームの場合は演じるというより
「台詞を言う」という表現の方が当てはまります。
自分の役の台詞だけが箇条書きになった原稿には、物語も感情も前後の会話も書かれていません。
TV版の台詞が、オリジナルの状況とは全く違う場面にはめ込まれていたりします。
私は役を演じるとは「心を表現すること」と思っていますが、フォウの登場するゲームでは、
「原作の台詞を言う」ことが重要で、表現するべき心は書かれていませんでした。
私には、それがつらかった。
しかしゲーム出演をきっかけに、参考資料として過去のテレビシリーズの抜粋を見るたび、
「もう一度フォウを物語の中で演じたい」と強く思うようになったのです。
このホームページのBBSやファンクラブを通して、ファンの皆さんのフォウに対する
かわらぬ熱い思いを知ったことも、大きな要因でした。