【映画】劇場版Zガンダムの配役変更について、島津冴子がフォウを愛する全ての人へ語る★6
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富野総監督と今回の劇場版のことで連絡がついたのは、音響監督とお会いしてから3週間後でした。
まず電話でお話し、1週間後に実際にお会いして話を伺うことができました。
(以下、富野総監督の証言)
フォウの声優をかえるつもりはなかった。
フォウは冴子だから演じられた。フォウは冴子の役だ。
声優への連絡は音響監督に任せていた。
映画化にあたり、「Z」のキャストのうち、「オリジナルキャストの一部は残す」と決めた。
残すオリジナルキャストに、フォウは入っていた。
声優は、俳優としての高い意識を持っていることが大切だ。
普通のひとと同じように老け込んでいては使えない。
その確認の意味も含め、残そうと思うオリジナルキャストには事前に会ったり、声を聞いたりした。
冴子には2003年春に実際会って話をしているので、健在であること、
また俳優としての高い意識を持っていること、女優として維持していることを確認していた。
一昨年冬(2003年末)に、冴子へ連絡するよう音響監督に依頼した。
音響監督から「冴子は引退した」「連絡が取れない」と聞かされた。
それでもフォウ役は冴子以外に考えられなかったので、自分で直接連絡を取ろうと思った。
音響監督から冴子の自宅電話番号を聞き、出演依頼のため自ら電話をした。
2週間にわたり、時間帯をかえるなどして電話をかけ続けたが、常に留守番電話であった。
留守番電は一方的に留守を告げるだけのもので、メッセージを残すことができないタイプのものだった。
半年前に元気であったのに、急に引退し、メッセージも受け付けない留守番電話を使うのは、
よほど何かがあって、外部との接触を絶とうとしているのではないか?
それなのに業界に引き戻すのは酷なことではないか?と考え、連絡をすることをやめた。
今回のことで冴子が総監督と話がしたいと言っていると、音響監督から聞かされたのは、冴子と電話で話す2日前。
それまでは音響監督より何も話がなかった。