米航空宇宙局(NASA)が、2018年までに、1972年以来となる有人月面探査をす
る計画案をまとめた。
31日、米オーランド・センティネル紙がNASAの内部資料として報じた。
人が乗ったカプセル型の次世代宇宙船(CEV)と、月着陸船などを積んだ貨物ロケッ
トを別々に打ち上げ、地球周回軌道上でドッキングさせて月へ向かうという。
有人火星探査への肩慣らしの意味がある。
CEVは、スペースシャトルの固体補助ロケットと主エンジンを組み合わせた2段ロケッ
トに載せる。
11年までに国際宇宙ステーション(ISS)へ初飛行し、実績を積む。
貨物船はシャトルの外部燃料タンクに載せるものを10〜18年に開発し、着陸船を含
め100〜120トンの物資を地球周回軌道に打ち上げる能力を目指す。
年2回の月面探査を実施し、20年以降の火星探査に備える。
25年までに計2170億ドルが必要となる。
同紙によるとホワイトハウスや議会に異論はない模様だが、今後、高額予算が議論を
呼ぶ恐れはある。
※朝日
http://www.asahi.com/international/update/0801/010.html