中田英、またか! セリエA・フィオレンティーナのMF中田英寿(28)が22日、
左太もも裏に痛みを訴えて練習を離脱した。レギュラー獲りをかける25日からの
日本遠征(3試合)への影響が避けられない事態に。8月7日には今季公式戦初戦の
イタリア杯1次リーグもスタートする。昨季は右足付け根痛で出遅れ、シーズンを
通しての不調につながったが、再び“悪夢”は繰り返されるのか。
のどかなドロミティ山脈のふもとで衝撃は走った。22日の午前練習。本格的に全体練習に初合流した矢先だった。
回復力テストでピッチを周回していた中田英が突然、ベンチにあおむけになり、慌てて個人トレーナーが駆け寄った。
ロッカーへと戻る表情は明らかに落胆していた。
「軽い左太もも裏の炎症。ペースアップをしたことでの疲労が原因」とチーム側は軽症を強調した。
しかし、ドクターは「合流を遅らせるプランを考えないと」とみけんにシワを寄せ、フィジカルコーチも
「日本遠征に間に合うかどうか…」と楽観できない事態であることをうかがわせた。
昨季は右足付け根痛のため合宿での全体練習に合流できず、控え中心の不遇のシーズンにつながった。
この“悪夢”が繰り返されるのか。
中田英は12日開始のフォルガリア合宿に19日に合流。直後から左ひざに違和感を訴え、20日の練習試合を欠場した。
それでも21日、プランデリ監督が「中盤が3人のシステムなら外側のどちらかに置く」と初めて起用法を明かした。なのに、
一度も戦術練習に加わらずに完全離脱…。午後からは練習再開したが、別メニューによる筋力トレーニングに終始した。
チームは23日に合宿を打ち上げ、25日に日本に出発する。8月7日に今季公式戦初戦のイタリア杯を控え、
「親善試合ではなく練習に行く」と日本での3試合を最終テストと位置づけるプランデリ監督。
日本遠征の帯同は決まっているが、大事な3試合を目前にしての離脱は痛い。
練習を視察したデッラバッレ名誉会長は「中田のことは若いサムライ(会長)に聞いてくれ」とはぐらかした。
W杯イヤーの重要なシーズン。中田英が昨季同様、レギュラー奪取へ試練のときを迎えた。
引用元:
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200507/st2005072301.html