【テレビ】NHK「プロジェクトX」相次ぐトラブル 行き過ぎ?「美談」演出 放送回数削減も

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■売れる関連商品

テーマの枯渇やトラブルなどで、NHK内部では番組改編期を迎える度に、「プロジェクトX」の打ち切りが
話題に上ってきたという。海老沢勝二前会長の肝いりで継続していたという経緯があるため、
NHKの全理事が入れ替わった今は議論がしやすくなった背景も手伝い、「今回のトラブルで以前とは
議論の雰囲気が全く違ってきた」と、ある幹部は言う。

だが、そう簡単に番組を打ち切れない事情もある。その理由の一つが、根強い人気に支えられて
番組関連商品の売れ行きが順調なことだ。関連会社の日本放送出版協会が発行する「プロジェクトX」関連書籍は
27巻を数え、総発行部数は約90万部に上る。第1巻は8万5000部を発行し、最新巻でも1万部以上を
維持する人気ぶりだ。

「プロジェクトX」のビデオ79巻とDVD78巻を発売しているNHKエンタープライズにとっても主力商品だ。
NHKの原田豊彦放送総局長も5月25日の定例会見で「(視聴者から)高い評価をいただいており、
どうこうする話は出ていない」と述べ、打ち切りは否定した。

妥協策として浮上してきているのが、早ければ10月に番組改編を行い、放送回数を減らす案だ。
ある幹部は「いい話を集め、内容に無理のない番組ができるのなら、その方がいい」と語り、
週1回の放送にこだわらない考えを示している。

NHKの番組改編は通常4月だが、増え続ける受信料の支払い拒否・保留に有効な手立てを打てない中で、
異例の10月改編に向けた議論が内部で進んでいる。目玉番組もその例外にしないことで、
「NHKは変わった」と印象づける副次的効果も狙っているという。

(以上。)