【下川】しもかわ観光協会主催の春季道北輓曳(ばんえい)フェスティバルが二十一日午
前九時から、町内班渓の田上厩舎(きゅうしゃ)特設コースで開かれる。四半世紀の歴史
を持つ人気の草競馬だが、ばんえい競馬を主催する北海道市営競馬組合の赤字対策で競馬
開催日数が増え、出走馬の確保が難しくなることから、最後の開催となる見込みだ。
フェスティバルは一九八○年ごろ、当時、騎手だった同厩舎の田上正さん(84)ら町内
の愛好者が始めた。最初は秋の開催だったが、現在は同協会の主催でこの時期に開いてい
る。ばんえい競馬出走に向けた能力検査を前に、新馬の力量を見定める大会として人気を
呼んでいる。
当初はばんえいの愛好者も農耕馬も多く、六十頭ほどが出走していた。しかし最近は生産
者の減少で出走頭数も半減し、旭川周辺の草競馬も現在は下川と士別で開かれている程度。
フェスティバルもばんえい競馬の登録馬頼りの状態になり、ばんえいの苦戦の余波で来年
は開催の見通しが立たない状態になっている。
競技は、二百メートルのコースで五百キロの重りを引く二歳馬のレースと、同六百キロの
一般馬レース。このほか子供を対象にしたばんえい体験レースも実施、登録馬の中で一番
体重の重いばん馬も登場する。
出場は一頭一万円の申込料が必要だが、観戦は無料。同協会は「北海道遺産にも選定され
ているばんえい競馬の迫力を最後にぜひ生で見てほしい」と話している。
ソース:
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050314&j=0043&k=200503143798