【芸能】サンミュージック会長相澤秀禎氏が岡田有希子について語る(ゲンダイ)[03/10]
彼女が峰岸に魅かれていたことは事実だろう。早熟で、頭が良く、感受性が人一倍強か
った彼女にとって、同年代の男の子たちよりも峰岸の大人の魅力の方が気持ちにピッタリ
していたはずである。
天性の感受性を持っていた彼女は、1985年11月から放映されたTBS系のドラマ「禁
じられたマリコ」で、峰岸と共演すると、すぐに独得の感性で、峰岸の魅力を感じとって
いた。一般的な女性にはなかなか理解されにくい峰岸の強烈な個性に恋心を抱いたのであ
る。
だが、彼女はまた自分自身を見つめることもできる少女だった。「私は発展途上人、乗り
遅れている焦りはある」ともらしていたように、峰岸に対する恋心に、精神も肉体もつい
ていかない自分をちゃんと知っていた。
それが、峰岸のセリフの中にもよく表われている。
「彼女にはロマンチックなところがあったからバラードの詩でもかいてあげればよかった」
「あまり好意を示さないように気をつけていたぐらいだった」
「僕は兄貴のつもりだったが、彼女は妹としてだけはでなくプラス・アルファもあったか
も知れない」
18歳の少女に恋を打ち明けられた45歳の中年男性の感情そのままである。これが、峰岸
が18歳の少女に性的な興味で近づいていったら、それはそれで話はわかるが、18歳の少女
の方から想いを寄せられた中年男性なら、誰でも峰岸のような戸惑いを感じるはずだ。
彼女の母親の佐藤孝子さんも「娘は峰岸さんとの恋愛がどうのこうので死を選んだので
はないと思います。確かに峰岸さんには好意を感じていたようですが、それはあくまでも
憧れだったように思う」と語っている。