レッドカードに罰金―。東京Vは2日、退場者に対してアルディレス監督、フロント、
選手が協議して罰金金額を決めるJクラブ史上初の画期的な罰金制度の導入を決めた。
最高で30万円になるという。昨季、延べ6人のJリーグ3位タイの退場者を出した反省から、
クラブ全体のミーティングで緊急決定。退場者をなくし、1995年セカンドステージ以来の
リーグ制覇を目指す。
昨季退場6人3位タイの反省 全体会合で決定
練習前のミーティングでアルディレス監督が言った言葉が発端だった。
「今年は11人で試合を終わらせることが必要だ」レッドカードによる退場者をなくすことを、
開幕4日前、指揮官は選手に訴えた。
昨年も金額は非公表だが退場者に罰金はあった。しかしそれはクラブが決めたもの。
今年はそれを改良する。監督、フロント、選手の3者がレッドカードの質を協議して
金額を決める。金額は最低で0円。最高で30万円。選手は小林慶選手会長、山田主将が
代表して“査定”に参加する。
一言で退場といってもその質には幅がある。主審に暴言をはいたり、相手選手を
蹴ったりする悪質なものから、チームを救うために仕方ないファウルまで様々だ。
小林は「それぞれのケースで話し合い、金額を決める」と語った。指揮官、フロント、
選手の一致した考えは「退場者を出さないこと」。小林は「どんな質のレッドカードかと
いうことを話し合うことは意味がないことじゃない」と、試合後に退場について話し合う
ことが防止にもつながると話した。
東京Vは昨季、Jリーグ、ナビスコ杯、天皇杯で、延べ6人の退場者を出した。
その中にはナビスコ杯準決勝、天皇杯決勝など重要な試合もあった。さらに今季は
1シーズン制になり累積警告などが消えない。1度退場すると次節1試合が出場停止に
なり、2度目の退場は2試合停止と雪だるま式に罰則も増える。安定した戦力を保ち、
シーズンを乗り切るためには、退場者を出さないことが至上命題にもなる。
引用元:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/soccer/mar/o20050302_20.htm