鳳凰(ほうおう)の羽根を模した竹製の扇を背負い、優雅に踊る「谷汲踊」が十八日、
岐阜県揖斐川町谷汲徳積で披露された。
種まきや田植えの季節を前に豊作を願う「豊年祈願祭」の呼び物。約八百年の伝統があり、
一九五五(昭和三十)年に県の重要無形民俗文化財第一号になった。
高さ約四メートルの扇は「しない」と呼ばれ、七色の和紙飾りが華やか。
十人の谷汲踊保存会員が「しない」を背負い、直径七十センチの和太鼓を腹に抱えて踊った。
華厳寺の門前など、三カ所の披露会場には大勢の観光客が詰め掛け、春を告げる踊りに見入っていた。
写真:鳳凰の羽根を模した竹製の扇を背負い、優雅に踊る「谷汲踊」=18日、岐阜県揖斐川町で(長塚律撮影)
中日新聞:
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050219/mng_____sya_____000.shtml