【映画】苦悩の人間天皇描く　ベルリン映画祭で初上映 [2/18]

>>154
否定的に描いて叩くのは、多分右の「ふり」をしている人たち。

民族派右翼などは、天皇批判にはオープン。
勿論、天皇への謂れなき誹謗中傷、例えばBBCの「昭和帝は不具者」という描写は
絶対に許さないだろうが。

>>167
前二作の解説も読んだりしてみると
権力をテーマにした３部作なんだろうけど
死の香りもぷんぷんする３部作という感じがする

死を恐れながらも死に飲み込まれていくヒトラー
痴呆に冒され孤独になりながら死にゆくレーニン
死を決意し死に向かっていくが生かされる天皇

なんとなくだけど
昭和天皇を３つ目に持ってきたのは
人道的な感覚を持っていたため
権力の死が本人の死につながらなかった例だからかもしれない
ま、前二作見てないからなんともいえないんだけど

でもまあ、見てみたい映画だなあ

>>178
ふむふむ。「神格否定」して現人神としては死んだ、しかし天皇は生き残った、
ということかなー

>>178
なるほど。
三作全部見たくなるじゃないか（ｗ

>>179
マッカーサーに軍事法廷での死刑判決が出るとするなら
それを甘んじて受ける旨を伝えた事じゃないの？

史実がそうであったかどうかはともかく、
この映画ではこの説を採用したそうだし。（>>107）

全体的に静かで暗いシーンが多く、
プレス試写では立ち去る人も少なくはなかったが、最後は拍手が起こった。
ttp://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20050218-00000037-sph-ent

もう発表されたのかな。

監督との一問一答。色々書いてあるんだけどうまく訳せないからコピペだけしとく。

http://www.pulse.ru/articles.asp?release=36&theme=10&article=228
What interests you in the personality of Hirohito? How do you explain the fact that, of all the
leaders of the defeated countries in the Second World War, he was the only one not to be punished?
ヒロヒトの人間性のどこに関心を持ったのか？第二次大戦の敗戦国リーダーの中で彼だけが処罰されていない事実をどう説明するか？

What makes a man great? Exceptional personal characteristics, blind chance, Providence?
And how can we measure the greatness of a concrete historical figure? What are the units of measurement that we should use?

Hirohito ruled Japan from 1926 to 1989. During that long historical period, a major military empire,
which terrified South-East Asia and was partly responsible for the Second World War, was crushed
by the Allies, but it still managed to be reborn on new foundations by the 1960s, embodying the
technological dreams of humanity.

But an even more astonishing metamorphosis took place with the Emperor himself. He traces his
family back to the empress of the sun Amaterasu, he is the embodiment of a god on earth, but
he not only signed Japan's capitulation on September 2, 1945, but a few months afterwards
repudiated his divine origin. That wasn't easy. These steps entirely broke with historical tradition.
Japan was hit by hundreds of ritual suicides by leading statesmen, a number of which were carried
out right in front of the imperial palace.

Hirohito was brave enough to reject the past and provide for a worthy historical future for the
country. A small, frail man with a high-pitched voice, an academic working on botany and
hydrobiology, he was entirely unsuited to absolute tyranny, both physically and spiritually.
He even turned his palace into a scientific laboratory - this wasn't the bunker of a bloody god of
war. But that was the role that Hirohito had to play, that was the mask that he had to put on, and
rejecting it was one of the main themes of the work that lay ahead.

Emperor Hirohito valued concepts of national and state honor less than the interests of the people
and the saving of their lives. That's the great accomplishment of this man and of the American
politicians who in that historical moment could understand and appreciate that fact. But the Emperor
gave the world a lesson for which no students could be found. The scale of the example that he set
wasn't noticed in Europe or in the Soviet Union. Our creative group is drawing attention to the fact
that good can be both strong and intelligent.

>>122
ttp://www33.ocn.ne.jp/~projectitoh/cinematrix/roadshow_ex.html

そして、我々はついに、いまだかつてフィクションのなかで
「演じられた」ことのなかった人物を目撃します。
　天皇。
　その天皇は、まさに天皇でした。これが天皇でなくて一体誰なのでしょう。
我々がフィクションとして語るのを避けてきた
「なんとなく触れてはいけない」存在。それが、こうもあっさりと
スクリーンに実現されているのです。
地元の一般募集でキャスティングしたこの「天皇」役の老人は、
一体どういう心境で昭和天皇を演じているのでしょう。
いままで恐ろしくて誰もやらなかったことが、こうもあっけらかんと、
至極簡単に、目の前で達成されたことに、私はほとんど死にたくなりました。
短い歩幅の、やや猫背気味の、あの帽子にあのスーツを着て、あの杖を持った老人。
（中略）
天皇制についてムツカシイことを考えている人はこの映画を見るべきです。
　私の見たもの、あまりにあっさりとスクリーンに実現されたその人間が、
まさに天皇の全てだったのです。

ソクーロフの映画って画面がものすごく暗いのが多い。
内容も地味だしよく寝れるよ。日本三部作はまさにそれ。
ただ映像は凝ってる。水墨画みたいに美しい。

俺はおすぎがホメた映画はとりあえず観ない、
蓄死がイヤな顔をした映画はとりあえず観ることにしている。
よってこの映画は買い。

金熊は逃したみたい

山田洋次監督とイッセー尾形さん、ベルリン受賞逃す（読売新聞）
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050219-00000414-yom-int

ベルリン映画祭の受賞発表あったみたいね。
金熊は南アフリカ、銀熊は中国の映画。
おっ、ツァイ・ミンリャンが芸術貢献賞とってら。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/flash/KFullFlash20050219053.html

関係ないが銀熊とった顧長衛の映画すげー見てぇー。初監督作か？

受賞逃したんだー。

あ、そうー。

>>172
俺は、保守的な思想の持ち主で立憲君主制には賛成な人間だが、
皇室を賛美する映画など余り見たくないね。

この映画、ほんとにすごく面白そう。
ソクーロフもイッセー尾形も大好きだし、テーマや内容も期待できるし。
ぜひ公開してほしいよねー

しかしイッセー尾形も、多少緊張した面持ちでインタビューに答えてたけど
帰国したら「日本ではほとんど話題になってない」ことに驚くのではなかろうか・・・。
上映されなかったらそれこそ、このまま忘れ去られてしまいそう。

緒方拳の三島だって誰も覚えてない＆知らない
だし。
まあ圧力のせいだけど。

ソクーロフがどうも勘違いしてるっぽいのは、
天皇を否定的に描いたと日本人に受け止められたくない、
って感じをさかんに喋ってるとこだよな。
現実には、
史実を無視した的外れのものでないかぎり批判的に描かれたとしても
国内で叩かれることはまずなくて、
逆に天皇を肯定的に描けば描くほど「なりすまし日本人」どもが
大騒ぎするわけで。
「俺はかなり肯定的に天皇を描いたのになんで日本人に叩かれるんだろう」ってことになりそうで、ソクーロフがなんか気の毒になる。

>>196
いやー、このまま事態が推移すれば「国内公開なし→無視」か、
「どこかで公開→でも無視(マスコミの扱いも少ない)」というところじゃないの。

だって「プライド」とかとは違うよ。リベラルな人達は、外国で高い評価を受けている監督の
作品に文句はつけにくい。特に旧ソ連／ロシアの映画作品を積極的に紹介してきたのは
いわゆるリベラルの人達。岩波ホールとかね。そこらへんの人達はソクーロフがいかに
評価されてる監督かよく知っている。大騒ぎになんてならないと思うな。

あ、なりすまし日本人てのはよくわからんけど、左翼のことだと思ってレスしちゃいましたｗ
「そういう人」が騒ぐにもリベラル派の後援がなきゃできないでしょ。

しかし・・・どっか配給会社買わないかねぇ・・・？パンドラさんは・・・？

>>197
叩かれる、ってのは語弊があるかもしれないけど、
ソクーロフとしては、自分の映画に好意的な日本のファンの存在はよく知ってるだろうし、
そういう層がどういうふうにこの映画を受け止めてくれるかってのは、かなり気にしてると思うんだよね。
で、言い方を変えると、
自分としては天皇の肯定的な面をうまく描けたと思ってて
日本人も分かってくれるんじゃないかと期待してるんだろうに、
そういうものに仕上がれば仕上がるほどきちんと評価してもらえない、ってのがカワイソウってこと。

>>200
ああ、うんなるほど。了解。

イッセーと桃井のダブル受賞が見たかった

既出かもしれないけど、佐野史郎の文章
http://www.kisseido.co.jp/column/sokurov.html

アップリンクが面白がって買ってくれないかな

>203
ソクーロフってタルコフスキーの弟子だっけ？

>>205
そうだよ。タルコフスキーのドキュメンタリー撮ったのもソクーロフだったと思う。

>206
そうなんだ。確かドキュメンタリーは「モスクワ･エレジー」だよね。
この二人の作品って似てるようで全然似てないなー。

俺は普通に外国人が日本を題材にしてくれた事が嬉しい。

>>204　
あのコンクリートやるくらいだからね。
圧力はそれ以上になりそうだけど、上映に
こぎ付けたら見直すよ。

右翼・左翼だからといって必ずしも批判しているわけじゃないんだね。
脅迫状を送ったり妨害工作をしたりするのは
右翼・左翼の中でも一部の人だということは薄々感じていた。

賞を逃して、もはやこれまでかという気がするけど
単館でもビデオでもいいからぜひ公開してほしい。
イタリアやウクライナで公開されて日本で公開されないなんて。

>>185
「はらはらトケー」情報ありがとう。
検索してみると簡単には見られそうもないけど、ぜひ見てみたい。

アメリカでも11月に公開されるようだ
日本では無理ぽ

DVDすぐに出してくれんか

テレビでは見事にスルーだな

875 名前：文責・名無しさん 投稿日：05/02/19 18:19:36 ID:r9HaQ/pg
ふだん「２３」は見ないのだがロシアの天皇映画を扱っていたので
見てみた、どうせ「２３」が扱うのだからと「映画」には期待しないで
見ていたのだが｣主演のイッセー尾形の役作りと製作側の天皇観
「人格者だった」「国民の事を考えて難しい局面に良い決断をした」
等々好意的な意見を伝えていて「ほおぇ」と思ってたらＶＴＲ終了後
筑紫は首をかしげてゴミョゴミョと「独裁・・」とかいって女アナウンサ
も、深刻な顔・・・・
筑紫は何てコメントしたんだろう？聞き取れなかった
とにかく、スポーツ界芸能文化界面で日本人が評価されたら嬉しい
のではないか？
天皇だからお通夜みたいに神妙になったのか？
ウワサには筑紫の醜さというのは聞いていたがココまでとは思わなかった



878 名前：文責・名無しさん 投稿日：05/02/19 19:30:07 ID:U3e7na37
>>875
やっちゃった！今日の朝日のドキュン記事　その57
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/mass/1108212314/225

>225 名前：文責・名無しさん[] 投稿日：05/02/19(土) 08:59:04 ID:N6HFTbvO
>苦悩する昭和天皇を肯定的に扱ったロシア映画「太陽」を
>朝日はどうあつかいますか？
>
>昨日の筑紫はサイコ―だったw
>「日本公開は決まってませんがもし公開されたら
>天皇の独裁者としての面がかかれてないとの指摘が起こるかもしれません・・・ゴニョゴニョ」

(´-｀).｡oO(アトムおじさん…)

これ、見に行きたかったら今の所はロシアまで行く他は無いんかなあ。

公開は無理でもせめてDVDぐらいは出して欲しい。

>214の筑紫みたいに天皇を独裁者扱いする奴って
無知なのか妄想の中で生きてるのか……
一応最高権力者だったんだから全くの無責任ではないかもしれないけど
独裁なんかできる体制じゃなかっただろ。
調べれば小学生でも判りそうなことを主張するのはなんでだ。

>>216
アメリカで11月公開だってよ>>211
確かイタリアからも買い付けあったはず。

映画の中で日本人は日本語、アメリカ人役は英語しゃべってるらしいから
結構見やすいんでないかな。ロシア語でやられるよりは。

イッセーファンのブログにこんなことが。

去年の初頭頃のイッセーさんのライブで配られたアンケート用紙に添えられた近況で
「ソクーロフ監督の映画の撮影をしている」と書かれていました。なんでも海外公演等の噂を
聞きつけた監督がわざわざ一人芝居のビデオを取り寄せ、大変お気に召して「彼が私の
３部作を完結させる俳優だ」と熱烈なラブコールを送ったそうです。映画の内容については
一切触れられていなかったので、まさか昭和天皇を題材にした映画だとは思いもよらず
大変驚きました。
−−−−
いや〜ソクーロフすげえなぁ。イッセーに目をつけるとは目利きだわ！
って、まだ映画見てないけどｗ　でもたぶんイッセーなら安心して見られる演技ではないかと思う。
でも日本人だと「お笑い」というイメージがあるから抵抗感じる人、笑っちゃう人多いのだろか？

ソクーロフの映画ってひたすら眠くなる。
不眠症の人にはいい映画かもね。

審査員は本物の昭和天皇を見たことがないのかも。

岩波ホールあたりでやりそうな気がする。
いくらなんでも日本国内公開無しはないだろう。
しかし、三部作全部見てみたくなった。

>>223
岩波はやってくんないんじゃないの？　内容的に。

やるとすればユーロスペースかＢＯＸ東中野か？

本気で見たいと思う人は公開されるような環境（世論）を作りましょう。
もはや他力本願では映画は配給されない