★禁演落語で平和訴え 戦時の状況や演目披露 福島
太平洋戦争の直前に、時局に合わないとして自粛された「禁演落語」を
聞く会が6日、福島市の福島県文化センターであった。立川談志一門の
立川談之助さんが出演し、禁演落語を披露して平和の大切さを訴えた。
談之助さんは、権力者や戦争を皮肉ったりする落語は、軍部から快く
思われなかったと当時の状況を説明。「落語が全面禁止にされる前に
自主規制しようと、落語界が自ら花柳界や泥棒などを題材にした53題を
禁演落語にした」と話した。
その上で、自粛した演目の一つ、眼病の職人が目薬を女房の尻に付けて
しまう「目薬」を披露。「こんなばかばかしい話を禁止したって戦争に勝てる
わけはない。2度とこんな時代がこないよう政治をきちんと考えてほしい」と、
ユーモアたっぷりに呼び掛けた。
公演は福島市の労働団体などでつくる実行委員会が主催。約400人が参加した。
福島市の団体役員山口文彦さん(70)は「自衛隊のイラク派遣などで、
後戻りできないという風潮が強まる中、禁演落語の故事を知ることは大切だ」
と話していた。
河北新報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050207-00000001-khk-toh