9日のW杯アジア最終予選初戦で日本と対戦する北朝鮮の
ユン・ジョンス監督(43)が4日午後、北京郊外の香河国家足球訓練基地で
練習開始直前、外壁越しに取材を展開する日本メディアに激高した。
日本戦を5日後に控え、戦術練習でチーム完成を目指す指揮官は
非公開を強調するあまり、報道陣に威嚇の投石をするなど、一触即発の騒動に発展した。
壁越し取材日本報道陣威嚇
怒りをあらわにしながら報道陣に詰め寄る北朝鮮のユン監督
午後3時25分、突き刺さるような氷点下の寒さに襲われた
香河国家足球訓練基地でウオーミングアップ終了後に“事件”は起きた。
高さ2・5メートルの基地のレンガ外壁越しにカメラを構える報道陣を
ユン監督がにらみつけると、キム・チュンGKコーチを伴いながら基地の正門から出てくる。
ハングルをまくしたてながら詰め寄る監督。国内リーグ最強の軍隊チーム
「4・25蹴球団」を率いる軍属の指揮官は地面に落ちた小石を拾うと、
思い切り記者から2メートル離れた壁に投げつけた。
先月25日の中超・上海中邦戦に続く、監督自身2度目となる
異常なまでの激高に周囲は息をのんだ。
「きょうは戦術練習があるので撮らないでくれ。撮られたら、
それが日本に流れてしまう。日本が北朝鮮に来た時もウチは撮らない。
もし撮っていることが分かれば、(カメラを)取り上げることもある」
冷静さを取り戻した監督は通訳を通じてこう話し、戦術練習は非公開となった。
先月11日からの海南島1次合宿も施設上の問題で非公開練習は不可能。
香河基地で行われた2日のクウェート戦(0―0)も、メディア側の
準備した脚立の前に公開したも同然の丸見え。しかも、状態は万全とはいえない。
30度近い海南島から氷点下の2次合宿に長時間を費やして移動するなど
なぞの選択を重ねた結果、この日の練習序盤の時点で、
右足親指痛などを抱える広島MF李漢宰(22)はピッチに姿を現さなかった。
指揮官の激怒は思うように進まない強化計画へのいらだちだったのかも知れない。
ε(ο・д・)ノシ))☆source★((ヾ(・д・ο)з
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/soccer/feb/o20050204_30.htm