21日に新規開業する奥平雅士師
現役最年少調教師がいよいよ始動する。JRAは20日、
奥平雅士師(32)=旧姓斎藤=が美浦10馬房で21日に新規開業することを発表した。
東西を通じて最も若いトレーナーが競馬界に新風を吹き込む。
昨年2月の調教師試験合格から開業までの11カ月間、
奥平雅師は実に充実した研修生活を送った。
英、愛、仏で本場の空気をたっぷり味わった。
社台ファームに住み込み、デュランダルの半弟を出産時に取り上げる貴重な経験もした。
栗東・森厩舎では最前線の調教術を吸収した。
最もユニークだったのは馬主でもある経営コンサルタント、
堀紘一氏の下での1カ月間の修行だった。
「今後は馬主さんとの付き合いが増えるしビジネスマナーを身につけたかった。
収穫?大あり。もの凄く刺激を受けた」。東京都・目黒区にある堀氏の
オフィスに定期券で“通勤”。専用のパソコンを与えられ、電話の応対をし、
最終日には企画のプレゼンテーションも。夢中でこなした姿に打たれた堀氏は
自著の中で「素晴らしい人材。必ず競馬界を背負って立つ」と最高の評価を与えた。
堀氏直伝のIT技術は厩舎経営に生かすつもりだ。「パソコンを伝達手段の中心にしたい。
馬主にメールで報告し、馬の写真も添付すれば分かりやすい」。まさにニューウエーブ調教師だ。
昨年2月、祖母の実姉、病床の北野ミヤさん(故人)に合格の報告をした時、
「おまえは成功する」という言葉をもらった。開業直前に奥平姓にしたのは
「おまえが奥平の姓を盛り上げろ」というミヤさんとの約束でもあった。
「偉大な姓を背負うことで自分を追い込みたい。奥平真厩舎の全盛期が目標」。
メジロラモーヌなど重賞ウイナーを続々輩出した80年代半ばの義父・奥平真の
厩舎を再現することが夢だ。(鈴木 正)
ε(ο・д・)ノシ))☆source★((ヾ(・д・ο)з
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