2004年12月、この日、創価学会の「本部幹部会」に集まった約1000人の幹部会員達は、池田名誉会長のスピーチ
の途中、ある発言に驚き、思わず小さくどよめいたのだという。
「唐突に“えー、義経に出る事になっている滝沢秀明、上戸彩、石原さとみは創価学会のファミリーです。みなで『義
経』を見て、応援しよう”なんておっしゃったのですから…。創価高校に在学している石原さとみちゃんのことはともか
く、ジャニーズ事務所のタッキーと上戸彩さんが学会員だったとは、多分、ほとんどの人が知らなかったはず。それ
で、会場がザワザワとしたわけです」(出席した幹部)。
なぜ、大河ドラマのヒーローとヒロインに加え、重要な脇役まで創価学会の配役が行われたのか。配役表を見た
NHKのドラマ部OB氏が言う。
「大河というのは、以前から、物語の舞台である地域でキャンペーンを行うのが恒例です。宮本武蔵なら岡山、新撰
組なら東京の日野市といったように、地域やその住民に照準を合わせます。今回は創価学会という集団に照準を合
わせたのではないか。その証拠に広末涼子の出産で穴のあいた静御前役に、石原さとみ役をあてると発表したのは
撮影開始のわずか3ヶ月前でしょ」
「学会員を配役に揃えた目的には、視聴率アップもありますが、同時にNHKの受信料不払い運動を少しでも抑え
ようという狙いもあるのでしょう。同じ学会員が看板番組に出ることで、不払いをやめる世帯が出ることを期待しての
3枚看板だったとも映るのです」(NHK関係者)。
むろん、池田大作名誉会長が喜んでスピーチしたのはNHKサイドの都合ばかりでなく、創価学会にとってもメリッ
トは計り知れない。
「創価学会が芸能人戦術を積極的に用いるようになったのは昭和の終わり頃から。当時、真如苑が沢口靖子を広告
塔にして信者をドンドン獲得していった。それで聖教新聞も著名人、芸能人を五月雨式に紹介していくようになったの
です」(芸能ジャーナリスト・段勲氏)
目下、芸術部のトップに君臨するのは久本雅美副部長。彼女が自ら折伏した柴田理恵を始め、長井秀和、はなわ、
山田花子など、若手のお笑い芸人を中心に学会員の輪は急増中だという。(以下
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