阪神・井川慶投手「キャンプ行く」･･･今季メジャー挑戦を封印

阪神井川慶投手（２５）がポスティングシステム（入札制）による今季のメジャー移籍を断念、
球団関係者やチームメイトに「２月１日のキャンプには行きます」と連絡していることが１９日、
明らかにかった。球団とはまだ未契約だが、０５年は阪神でプレーする意思を固めたことになる。
ただし週明け２４日にも行われる第３回交渉では、今オフに再度、米大移籍への交渉を持つことを
訴える方針。年俸闘争も含めて諸条件で合意に至らなければ、最悪、自費キャンプの可能性も
残されている。

井川がこの日までに球団関係者やチームメイトに対し「２月１日の宜野座キャンプには参加します」と
電話連絡。熱望していたポスティングシステムによる今季からのメジャー移籍を断念したことが判明した。
昨年１１月の日米野球で“夢”をブチ上げてから２か月。井川問題がひとまずの決着を見た。

「今年はもう時間切れです…」。連絡を受けた球団関係者に、井川は残念そうにつぶやいたという。
フリーエージェント（ＦＡ）以外での移籍を認めない球団の壁は、想像以上にぶ厚かった。岡田監督を
はじめ、星野ＳＤ、シダックス野村監督ら“恩師”にも猛反対された。これ以上どうあがいても、
今年からメジャーのマウンドに上がるのは無理。四面楚歌でも戦い抜く覚悟だった井川も、さすがに
限界を感じ取った。

「今年２０勝してチームを優勝させるぐらい頑張って、それから球団に要望すればいいじゃないか」。
連絡を受けた別のチームメイトはそう励ました。すると井川も「頑張ります」と力強く返したという。

事ここに至っては０５年は阪神でプレーする。４月１日の開幕戦（対ヤクルト、大阪ドーム）で投げる。
井川もきっちりハラを固めた。ならばプロ野球のお正月と言われる２月１日のキャンプインで気持ちよく
スタートを切りたい。一時はキャンプ不参加もにおわせていたが、ようやく決心がついた。

ただし、まだ契約更改交渉が残されている。明確に話し合われていない年俸面を含め、次回の交渉が
不調に終われば、キャンプインまで１週間を切ってしまう。合意できなければ最悪、自費キャンプに
突入する可能性も残されている。

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http://osaka.nikkansports.com/otr/p-ot-tp1-050120-0005.html