ネット上の掲示板「2ちゃんねる」生まれの恋愛物語「電車男」(新潮社刊)が、
コミック誌4誌で相次ぎ漫画化されることになった。最近、ベストセラー書籍の漫画化が
目立つが4誌競作は異例で、ネット上の匿名の恋愛談議が漫画原作となるのも新しい現象だ。
「電車男」は独身男性が集まる掲示板を舞台に、純情なオタク青年「電車男」の相談に
ネットの仲間たちが助言、意中の女性との恋愛成就に導いた2か月間のやり取りを
「中野独人(ひとり)」の名前で書籍化した。
ネット発の自然発生的な恋愛ドラマとして話題を呼び、10月の発売から2か月で
50万部に達し、各誌から漫画化依頼が相次いだ。
漫画版電車男を連載するのは、
「ヤングチャンピオン誌」(秋田書店、今月28日発売号〜)、
「月刊チャンピオンRED誌」(同、1月19日発売3月号〜)、
「週刊ヤングサンデー誌」(小学館、1月6日発売号〜)
の青年誌3誌で、少女漫画誌「デザート」(講談社)も来年春1回読み切りの掲載を予定している。
ヤングチャンピオン編集部は「匿名のネット掲示板から友情の物語が生まれたことが面白く、
今を反映する漫画向きの題材」と狙いを説明。一方、人気恋愛漫画家、原秀則さんを起用する
ヤングサンデー編集部は、「初めての試みでネット上の匿名の人たちをどう表現するか試行錯誤。
競作でも各漫画家の個性で、違った内容になる」と話す。
漫画化、映画化原作料など2次使用料については関係者の意向で、新潟県中越地震の
義援金に寄付されるという。
コミック誌は2004年の発行部数が前年比4%減と低迷。その一方、芥川賞の
「蛇にピアス」、携帯サイトの連載から生まれた「Deep Love」など
ベストセラー小説の漫画化が相次ぎ、「世界の中心で、愛をさけぶ」漫画版は
原作の小説とともにミリオンセラーになっている。
全文ママ。ソースは
http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20041228i501.htm スレたて依頼有り。