巨人のスカウトからの金銭授受問題が発覚し、明大野球部を退部した一場靖弘投手(22)が阪神ではなく横浜入りを希望していることが9日、明らかになった。
これまで阪神入りが濃厚とみられてきたが、一場本人の強い在京志向が消えないことから急転、横浜入りの可能性が出てきた。
阪神は先月10日に星野SD自らが東京・調布市の明大合宿所を訪れ「阪神に来たらオレが面倒をみる」と直接交渉。
一場も「偉大な先輩が来てくれたのはうれしい」と話し好感触を得た。さらに23日には後見人である別府元総監督が、あいさつに来た横浜に断りを入れ、阪神入りが濃厚となっていた。
しかし、一場は生活文化が違う関西での生活へ大きな不安を抱えており、両親や親族も首都圏でのプレーを後押し。
今月中旬にも家族の総意として在京球団を希望していることを別府元総監督に伝える。
横浜はこの日、荒井スカウト部長が「うちは断られていない。今は静観している状態です」と語るにとどまったが、大逆転での一場獲得へ全力を挙げる構えだ。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/10/10/05.html