迷える渡り鳥・田口、古巣に来なさい…仰木直接交渉へ
今回の渡米は、仰木氏がイチローのメジャー年間最多安打達成を見届けるのが目的とみられていた。
ところが、仰木氏は自らスケジュールを組み、セントルイス行きも決めた。それが『もう一つの仕事』、田口
獲りであることは明白−と関係者は言う。
「急に(カージナルスが出場する)プレーオフを観戦すると言い出したんです。セントルイスで田口と会い、
“一緒にやろう”と日本球界復帰を勧めるでしょう」
田口は3年前、FA宣言してカージナルス入り。契約年数の切れる今季はここまで106試合に出場して
166打数47安打、打率.283と過去2年に比べ好成績を残しているが、レギュラー獲得には至っていない。
このため、日本球界復帰もあると数球団が調査したが、田口の周辺から聞こえてくるのは、「アメリカで野球
人生を終えたいとする気持ちと、日本復帰の思いで相当悩んでいるようだ。だれかがアドバイスしてやるべき
でしょう」との声だった。
その気持ちの踏ん切りをつけさせるのには、恩師でもある仰木氏がまさに適任。メジャー視察を繰り返し、
田口の現在の立場がよく理解できる。田口も仰木氏の評価なら素直に聞けるだろう。
さて、今回の渡米で、仰木氏が見事、田口をくどき落とせるか。新監督の初仕事に注目したい。
ZAKZAK 2004/09/29
http://www.zakzak.co.jp/spo/2004_09/s2004092914.html