ロシア最大の製紙会社イリムパルプの事実上のオーナー、ボリス・ジンガレビッチ氏が
サッカーのイングランド・プレミアリーグ「エバートン」の株を買収し筆頭株主になる見通しとなった。
石油大手シブネフチを所有する政商、アブラモビッチ氏のチェルシー獲得に続くロシア・マネーの英サッカーチーム買収は、
原油価格高騰などで好景気が続くロシア産業界の活況を反映している。
23日の英字紙モスクワ・タイムズや民間テレビNTVによると、ジンガレビッチ氏は2000万ポンドでエバートンの株40%の取得を交渉中で、
一年以内に50%以上を取得する見通し。交渉の当事者である息子のアントン氏は英国に留学した大のサッカーファンとされる。
経済誌フォーブス(ロシア語版)が今年5月に掲載したロシアの長者番付によると、イリムパルプの年商は10億ドル。
ジンガレビッチ氏の個人資産は3億3300万ドルに上り、番付の75位。
エバートンはリバプールを本拠とするチーム。NTVによると指導部内の対立が続き、多額の負債を抱えているという。
http://www.sanspo.com/sokuho/0824sokuho006.html