【野球】近鉄本社・山口社長「署名に加わったら、プロテクトしないよ」

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577名無しさん@恐縮です
27才 1995年 「アメリカに行く許可が欲しいかね?」ある会合で近鉄のフロントの1人が、被害を
          なんとか最小限に食い止めようと提案した。「なんなら、我々が手続きをとってあげよう」
          野茂から強硬に権利を主張されているわりにはやけに親切だ。おそらくそのほうが
          彼らの顔が立つからだろう。しかしダンは容赦ない。「アメリカでプレーするのにあなたがたの
          許可など必要ありません」 結局、近鉄の残された道は太っ腹を装うことだけだった。
          フロントは記者会見を開き、野茂が大リーグ行きを表明しているのでドジャースや
          ジャイアンツなどのチームと交渉できるように、わがチームとの契約を解除することに
          した、と発表する。近鉄や日本に本気で別れを告げると判明してから、ドジャースと
          契約するまで、野茂はごうごうたる非難の渦に巻き込まれた。スポーツ紙は特に
          過激で「恩知らず」 「トラブルメーカー」「裏切り者」だのと散々扱き下ろした。
          困惑したコミッショナー事務局も苦し紛れに反撃に出た。 「金井・マレー往復書簡は
          私信であり、何かの手違いで公になったものだから根拠が薄い」リーグの首脳や
          ファンからも非難が殺到した。野茂の父親さえ息子の軽挙妄動に腹を立てて
          アメリカ行きを断念するように説得するしまつだ。ダンはダンで彼が後に語ったことに
          よると母親のサチヨから電話がかかって来て野茂をアメリカへ行かせては行けない
          と説得されたという。「お国のためにも、野村家の名誉のためにも絶対行かせちゃダメ」