【野球】近鉄本社・山口社長「署名に加わったら、プロテクトしないよ」

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574名無しさん@恐縮です
26才 1994年 前田はダンに近鉄の内情を訴えた。複数年契約するゆとりはない。ウチは今
         財政的に苦しい、と。「そんなに金がないなら、なぜ球団を抱えているんですか?」とダン。
         「だったらチームをどこかへ売ってしまえばいいじゃありませんか?」 
         「チームを売る?」前田は声を荒げる。「そんなのあんたの知ったことか!」
         「そのとおり」とダンが応戦する。「そちらが財政的に苦しいかどうかなんか、こちらの
          知ったことじゃありません。きっと商売が下手なんですよ。だから会社の経営苦しくなるんだ。
          しかし、そのしわ寄せを選手に押し付けないでください。選手達は100%の力を振り絞って
          いるんです。グラウンドで全力で戦っているんです。客集めは彼らの仕事ではありません。
          あなた方の仕事じゃありませんか。それができないというなら、これは大問題です」
          会話はさらに刺々しくなり結局、野茂は任意引退に書類にサインをした。
          前田は1/2の次の会合までこの話を誰にも漏らさないように口止めした。おそらく野茂が
          考え直して頭を下げてくるとでも思ったのだろう。ところが2日後前田はパ・リーグ事務局
          を訪れた際、野茂が任意引退をとった旨を打ち明けた。すると、どういうわけか
          ニュースはまたたく間にマスコミに伝わった。しかし野茂とダンは黙っていると約束した
          以上、事実を否定せざるを得なかった。すっかり手を組んだ野茂とダンはその後、
          2・3週間、近鉄首脳陣と何度か非公式の会合をもち、自分達の方針を明らかに
          していった。“日本で任意引退選手になったからには、アメリカでプレーしようと思っている
          それが可能なことは金井・マレー両コミッショナーの手紙のやりとりで十分に立証されている”
          これを聞いた近鉄首脳陣はあせった。こんなべらぼうな話を容認してしまったら、他の
          オーナーから何と思われることか。