【バレンシア(スペイン)25日=国際電話】
スペイン1部リーグの強豪、バレンシアが25日までに現地で
U―23(23歳以下)日本五輪代表FW平山相太(18)=国見高=獲りを正式表明。
25日付の地元の有力スポーツ紙「スーパー・デポルテ」は1面で大々的に報じた。
25日のUEFA杯4回戦、バレンシア―ゲンチレルビルリジ戦では
ホームスタジアムで「ヒラヤマ・コール」まで沸き起こった。
早くもスペイン1面デビュー
超破格の扱いだ。スーパー・デポルテ紙は25日付の1面でバレンシアの平山獲りを報じた。
最も大きな見出しには「ヒラヤマのための攻撃布陣が敷かれる」と躍り、
「日本人獲得はマーケットツール(商売の道具)のためではない。
バレンシアはヒラヤマを戦力として必要としている」と続いた。
まだ入団前の日本人選手が、これだけ大きな扱いを受けるのは初めてのことだ。
バレンシアが平山に水面下でオファーを出したのは2月末。
しかし、一方でクラブ側は他クラブが獲得に参戦することを恐れ、オファーの事実を伏せてきた。
しかし、その後、徐々に情報が漏れ始めたことにより、
23日に広報担当から地元メディアに向けて正式に公表された。
24日に報じられたのを手始めに、地元紙に平山の名前が出始めた。
この報道は強力なFWを求めるサポーターの心を動かした。
25日、UEFA杯4回戦でバレンシアはホームにゲンチレルビルリジを迎え撃ったが、試合直前、
本拠地のメスタージャスタジアムで突然、観客席から「ヒラヤマ・コール」が沸き起こった。
関係者によると、徐々に広がる掛け声に、
VIP席にいたハイメ・オルティ・ルイス会長ら幹部も驚きを隠せなかったという。
バレンシアは18日までアテネ五輪アジア最終予選に出場していた平山を気遣い、
獲得に向けた行動を控えていたが、再びアクションを起こす構えだ。
すでに筑波大入学の情報も得ており、
本人の意思を尊重しながら、クラブ側の考えを伝えたい意向だ。
スペインリーグで逆転Vの可能性も出てきた強豪が本気で日本の怪物FW獲得に動き出す。
スポーツ報知:
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/ 記事:
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/soccer/mar/o20040326_10.htm