【放送】“サムライ受難”民放の時代劇、たそがれ ファン層限られスターも減少

このエントリーをはてなブックマークに追加
1潰れかかった本屋さんφ ★
民放で時代劇が姿を消しつつある。フジテレビは、今春から時代劇を「休止」
する。日本テレビも、すでに休止宣言しており、民放キー局で、レギュラー
時代劇はTBSの「水戸黄門」とテレビ朝日の「銭形平次」だけになる。
米アカデミー賞で「ラストサムライ」、「たそがれ清兵衛」とSAMURAIに
海外から熱い視線が注がれたが、日本のテレビでは“サムライ受難”の時代の
ようだ。

フジテレビでは4月の番組改編で時代劇が消えた。火曜夜7時の藤田まこと
主演の「剣客商売」後は、バラエティー枠にする。同局は、60年代は
「三匹の侍」、70年代は「木枯し紋次郎」、80、90年代は「鬼平
犯科帳」、90年代は「銭形平次」など、常にその時代や世相ともつながる
作品作りをしてきた。

だが、ここ数年、他の民放テレビ同様、時代劇のファン層が中高年以上と
アップし、視聴率順位は、若者をテーマにしたドラマに押されている。広告も
「消費生活の回転が速い購買層」とは必ずしも結びつかないことから、営業
関係者の間では「髷(マゲ)バツ」と、苦戦を強いられる分野の一つになった。
「若者の支持率が低く、視聴率に結びつかない時代劇より新たな分野」として
日本テレビも、バラエティーに転向している。

さらに、本来時代劇には絶対欠かせない「サムライ・スター」が次第に少なく
なっていることも背景にあるという。「若い人がどんどん出てくる現代
ドラマに比べ、新人も含め幅は極めて狭い」と民放関係者。

「時代劇は12〜13%台の視聴率が確実にとれるシリーズ物が3本前後では
恒常的なレギュラー枠を維持するのが人的にも困難」とフジテレビの山田良明
編成制作局長。

一方、NHKは「大河」や「金曜時代劇」などで固定ファンの拡大につとめて
いる。

引用
http://www.asahi.com/culture/update/0322/001.html