やっぱり中居正広には荷が重過ぎた「砂の器」の主役 (ゲンダイネット)
スタート時点では盤石に見えた連続ドラマ「砂の器」(TBS)の視聴率が急降下して
いる。初回は26.3%と高視聴率を記録したが、以後3回は下がり続け、8日放送の
4回目は16.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と10%もズリ落ちたのだ。
松本清張の原作を現代風にしたドラマで主演は中居正広(31)。天才ピアニストが
過去を消すために殺人を犯す悲劇の物語である。
スタート当初は「寡黙な演技の中居がいい」と一部で好評だったのだが……。
ジリ貧の原因について放送ジャーナリストの小田切誠氏がこう言う。
「中居は喫茶店でオシャベリするような感覚のバラエティー番組によく出ているタレン
トです。ところが、このドラマの中での中居は悲劇の主人公を演じているわけで、視
聴者はギャップを感じているのでしょう。寡黙で深みのある演技がそもそも無理なの
かもしれません。それに『砂の器』は同じSMAPの香取慎吾が出ている『新選組!』
と違って、登場人物が少なく、主役にかかる負担も大きい。中居には荷が重いのでは
ないか」
かつて公開された映画「砂の器」では加藤剛が主役を演じた。加藤は映画、舞台を
活躍の場とする本格俳優でチャラチャラしたバラエティー番組にはほとんど出演し
ない。これは決定的な違いだ。
中途半端なタレントの中居がシリアスな松本清張のドラマで主役を演じること自体、
ミスキャストなのだ。
SMAPの人気者の木村拓哉が主演の「プライド」も視聴率がダウンしている。それ
に続く中居の「砂の器」の人気凋落である。役者はそんなに甘くないということだろう。
http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story.html?q=15gendainet0715977&cat=30 水子の呪い