[ロサンゼルス 16日 ロイター] 11月14日―16日の興行全米興行収入は、 家族向けコメディー「Elf」が2720万ドル(約29億7000万円)で、前週2位から 首位に浮上した。 「Elf」は北極でサンタクロースの助手に育てられ、父親を探してニューヨークにやって くる孤児の物語で、主演はコメディアンのウィル・ファレル。制作費3000万ドル台の 低予算映画ながら、既に7130万ドルを稼ぎ出しており、業界筋では1億5000万ドルに 達するとの予想もある。 2位にはラッセル・クロウの主演最新作「Master and Commander: The Far Side of the World」。 オーブリー艦長を主人公とする故パトリック・オブライエンの小説の映画化で、今年公開作品の 中で高く評価されている作品の1つだが、内容が恋愛とは一切無縁のため、若年層や女性を 動員できるか疑問視する向きもある。 前週首位の「マトリックス レボリューションズ」は3位に後退。「Elf」や今週4位の 「ブラザー・ベア」といった家族向け作品との競争で、観客動員が伸び悩んだとみられている。 来週末にはマイク・マイヤーズ主演の「ハットしてキャット」の公開が控えており、家族向け 作品の好調が続きそうだ。