中日の大塚晶則投手(31)が、ポスティングシステム(入札制度)
でのメジャー移籍を決断したことが8日、分かった。
満を持しての決断だった。昨年は近鉄球団の承諾を取り付け、動いたが、
まさかの入札なし。孤独なキャンプを過ごし、新天地・中日でプレーした。
今年は各方面から慎重に情報を収集。それを分析した末の“GOサイン”だ。
大塚に興味を示す球団はレッドソックス、メッツなど複数あるが、
入札球団として最も有力なのがパドレスだ。
大塚が掲げていた条件の一つが日本人社会の充実だが、西海岸に位置する
サンディエゴなら問題ない。チーム構成の上でも再契約したばかりの
守護神・ホフマンは36歳と峠を越している上に、右肩の手術歴がある。
仮にクローザーとして不安がないとしても、1998年の日米野球では、
大塚自身が「抑えの心構えを教えてもらった」という師弟関係にある。
勝利の方程式を編成するのに、支障はまったくない。
最後まで迷った中日残留だが、夢の重さが決め手になった。
http://chuspo.chunichi.co.jp/00/baseball/20031109/spon____baseball004.shtml