【サッカー】ジーコ困った！ＤＦがいない…

ジーコジャパンのＤＦラインがそっくりいなくなった。Ｇ大阪のＤＦ宮本恒靖（26）が24日、
大阪・茨木市内の病院で前日の東京Ｖ戦後に負傷した左腕の精密検査を受け、
３週間のギプス固定が必要と診断され、10月の日本代表の海外遠征への参加は絶望となった。
10月８日のナビスコ杯準決勝に出場する浦和、清水、鹿島、磐田の４チームの選手も呼ばない方針で、
宮本も外れることでＤＦライン４人全員が不参加という非常事態になる。

前日の東京Ｖ戦終了後に万博競技場内のシャワー室で転倒し、左腕を負傷した宮本は、
茨木市内の病院でレントゲン検査などを行い「左上腕および左前腕の切創で
３週間のギプス固定を見込む」と診断された。予想以上の重傷だった。
宮本はギプス姿でＧ大阪の練習場に現れ「迷惑をかけました」とチームメートに謝罪したが、
困ったのは日本代表のジーコ監督（50）も同じだった。知らせを受けると
「重傷でないことを祈っている。彼がいないのは大きい。後釜を探さなければいけない」
と表情を曇らせたが、その代役探しも難しい状況だ。
ジーコ監督は、東京・本郷の日本協会新ビル「ＪＦＡハウス」に初登庁し、
コーチ陣と今後の日程、遠征メンバー編成などについて話し合った。
「８日に戦って、翌日に12時間以上かけてやるほどの犠牲を払ってやるのはどうかと思う。
ナビスコ杯の４チームからは選出しない」と、10月８日のナビスコ杯準決勝に出場する
鹿島、浦和、清水、磐田の４チームの選手は２試合とも招集しない方針を固めた。
そうなると浦和の山田、坪井、清水の三都主、市川、森岡が不参加で
ＤＦの先発４人に加え右サイドバック、センターバックの控えも抜けるのだ。
「チャンスを狙っている選手にはいい機会。これまで見るケースのなかった選手を見るチャンス」
とジーコ監督は新戦力発掘の場としているが、ＤＦラインがそっくりいなくなる異常事態までは
想定していなかったはず。29日のメンバー発表まで頭を悩ますことになりそうだ。

≪欧州組全員招集へ≫
ジーコ監督は「今回は日程がタイトだし、欧州の選手を全員呼びたい。
あとはクラブが出してくれるかどうかだ」と欧州組11人全員を招集することを明らかにした。
既に日本協会を通じて所属クラブに通知を済ませている。
当初はベストメンバーで２試合戦うことを希望していたが、ナビスコ杯との重複などで
ＧＫ川口、ＭＦ藤田、戸田、広山ら常連組以外の欧州組をチェックする方針に転換した。

記事の引用元：http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2003/09/25/01.html