63 :
夜明けの弔辞:
いいともテレホンショッキングに出た時でさえ、
終始まったく空気を読まず、世の中への憤怒をブチまける偏屈ジジイの英世ちゃん。。。
嘆きの老骨というよりも、ほとんど呪詛に満ちた悪態をつき続ける「狂骨の人」でした。
おそらく、自分の人生そのものを呪っていたのでしょう。
しかし、徹底的に空回りするあの厭世観バリバリの悪言が、なぜか自分に勇気をくれるのでした。
うら寂しくも清い宿無しの魂よ、スペインなんぞで安らかに眠るな。
あんたが嫌いなこの街を、いつまでも憮然たる足取りでうろつき回ってくれ。魂だけでも。