★NHLで米国歌にブーイング イラク戦、スポーツにも影
米国とカナダにまたがる北米プロスポーツ界に、イラク戦争が微妙な影を落としている。
北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)では先週、カナディアンズの本拠モントリオールで
あったニューヨーク・アイランダーズ戦で、米国国歌演奏時にブーイングが鳴り響いた。
場内放送で間接的に戦争支持を求めたためだ。
翌日、カナディアンズ球団社長がファンに謝罪する一方で、スラッシャーズの本拠アトランタ
でのオタワ・セネターズ戦では、カナダ国歌演奏時にブーイングをし返したファンが現れた。
米プロバスケットボール協会(NBA)マーベリックスのスティーブ・ナッシュは、カナダ
出身のポイントガード。2月のオールスター戦で戦争反対を訴えるTシャツを着用し、反戦家
としても有名になった。
しかし、そのナッシュは開戦後、反戦を口にしない。外国籍選手としての難しい立場がある。
「(僕の)反戦活動は反愛国行動と勘違いする人がいるが、カナダ人だからそうしたのではない。
戦争が起きた以上、できる限りの命が救われてほしいと願うまでだ」。ナッシュは、スポーツ
専門局ESPNに、そう述べるにとどまっている。
朝日新聞
http://www.asahi.com/sports/update/0324/083.html