名優や大監督といわれた人が亡くなるとテレビ局は特番を組んだり過去の作品を放送したりしてきた。
ところが、深作欣二監督(享年72)が前立腺がんで亡くなって約2週間が経過するというのに一向にその動きがない。
民放各局は「今のところその予定はありません」とにべもない。
「“蒲田行進曲”や“魔界転生”は何度も放送されているので新鮮味がない。
かといって代表作の“仁義なき戦い”シリーズとなると過激な暴力シーンが多い。
それもあって各局とも食指が動かなかったみたいです」(テレビ関係者)
東映としても、テレビ放映がないのはかえって好都合だという。
新宿東映パラス2(2月1日〜)と渋谷エルミタージュ(2月8日〜)の2館で
深作欣二監督追悼特別上映と銘打って「仁義なき戦い」シリーズや
「魔界転生」「バトル・ロワイアル」など過去の作品を緊急再上映する。
「テレビ局に放映権をバラ売りするより、自分のところでやった方がメリットは大きいというヨミがあったんでしょう。
深作作品には根強いファンが多いから、そこそこの動員が期待できる。
それに、2月15日から高橋克典・渡辺謙主演の“新・仁義なき戦い 謀殺”が新宿ジョイシネマで公開される。
この夏には窪塚洋介主演の“魔界転生”が公開される。
深作作品を見て、これらの新作も見てもらおうということじゃないですか」(映画誌記者)
さて、東映の思惑通りいきますか……。
http://news.www.infoseek.co.jp/Content?arn=gend_entame_0714282&ud9=-7&sec=entame&sv=SN&svx=300504&pg=article.html