IOC、告発受け調査
21日付の米USAトゥデー紙は、イラク・オリンピック委員会のウダイ・フセイン会長(38)がイラクのスポーツ選手に虐待行為を行っていると
人権グループが告発したのを受け、国際オリンピック委員会(IOC)の倫理委員会が調査を始めていると伝えた。
ウダイ氏はサダム・フセイン大統領の長男。
同紙によると、AP通信の取材を受けたIOC側は「われわれは(人権グループから)申し立てを受け取っており、(問題を)検討している」と述べている。
ロンドンに本拠を置く人権グループの告発によると、勝負に負けたことなどを理由にウダイ氏は選手に対して手足にかせをはめる拷問行為をはじめ、
投獄などの虐待行為を行った。スポーツ選手を対象にした特別の監獄もあるという。こうした証言は複数の亡命イラク選手が人権グループに対して行っている。
人権グループはIOCに、イラク・オリンピック委の追放も求めている。
米スポーツ専門有線テレビ局のESPN(電子版)も12月末、3人の亡命イラク選手の実名と顔写真を載せ、選手たちの「手足にかせをはめられ、数日間放置された」
「引退の意向を役員に伝えると、投獄され、拷問を受けた」―などといった証言を伝えている。ESPNの取材に対し、イラク側は「拷問はない」と答えている。(共同)
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/flash/hc_5.htm#00030122092426566635