日本レコード協会の富塚勇会長は、2003年を「レコード業界のセキュリティ元年」と
位置づけ、不正コピーの撲滅に全力を挙げる。
(中略)
富塚会長は、「不況の時代、人々は癒しを求めている。本来ならば、癒しや励ましを
与える音楽需要が高まってもいいようなものだ。しかし、期待に反して音楽CDの
販売額はマイナスを更新し続けている。元凶は、間違いなく家庭用パソコンによる
不正コピーが横行しているからだ」と、CD-Rなどによる不正コピーを厳しく糾弾した。
(中略)
「音楽CDのセキュリティを高め、将来的にはDVDのようなセキュリティ強固な媒体に
一刻も早く移行する必要がある。映画業界を見ると、DVDの販売本数は、年々増加
している。われわれの音楽CDの販売本数が年々減少しているのとは好対照だ。
音楽CDをやめて、急にDVDのような別の媒体に切り替えるのは無理なので、取り急ぎ
現行の音楽CDのセキュリティを高めることが必要不可欠」だと話す。
日本音楽著作権協会(JASRAC)の星野哲郎会長は、「われわれ音楽作家は、
著作権料がほとんど唯一の収入源であり、音楽CDが売れないと生きていけない。
今年は最低でも販売本数の前年割れを食い止めなければならない」と訴えた。
富塚会長は、「今の音楽CDを、ただ単にDVDと同じ規格に移行するというのでは、
いまひとつ差別化要因に欠ける。セキュリティを万全にした現代版音楽CDとも言う
べきか、何かひとつDVDとは、違って形にもっていきたい」考えを示した。
(以上、2003年1月7日のYahoo!ニュースより一部引用―全文は引用元を参照)
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030107-00000013-bcn-sci