障害者の性描いたコメディー映画を上映
障害者の性の問題を取り上げたフランスの社会派コメディー映画「ナショナル7」
(00年、90分)の上映とシンポジウムを合わせたイベント「フランス映画祭」が9日、
高松市の県民ホール・アクトホールである。同市の障害者と映画愛好者グループが
一緒に準備を進めている。
「ナショナル7」は、フランスの身体障害者施設が舞台。筋ジストロフィーで
車いす生活を送る主人公ルネは悪態をついてばかりの嫌われ者。彼はある日、
我慢強く支える女性介護人ジュリに訴える。「セックスがしたい。相手をする
売春婦を見つけて」。ジュリは、国道7号(ナショナル7)に立つ売春婦に恐る恐る声をかける。
この映画の上映を思い立ったのは、高松市障害者生活支援センターで
カウンセラーをしている松木完之さん(45)。脳性マヒのため、普段は車いすで生活している。
職場の仲間にビデオを借りて「ナショナル7」を見、上映を思い立った。
映画の配給元に連絡を取ると、県内の映画愛好家グループも上映を計画中で、
「共催」することになった。
松木さんは「障害者を描いたこれまでの映画は暗くて重かったが、
この作品は必要以上に障害者を聖人扱いせず、等身大に描いているところに共感した。
障害者の施設でも性の問題は『なかったこと』にされがちで、この映画は
障害者でない人たちにこそ見てほしい」と話す。
http://mytown.asahi.com/kagawa/news01.asp?kiji=4745