復権「マカロニウエスタン」 DVD続々発売
「荒野の用心棒」「怒りの荒野」「夕陽のガンマン」…。
一九六〇年代半ばから後半にかけ、世界中で一大ブームを巻き起こした
「マカロニウエスタン」が、続々とDVD化され、人気を呼んでいる。
購入者のほとんどはリストラ世代の四、五十代の男性といい、
「どん底からはい上がる主人公」に、自身を重ねているようだ。
約三十年ぶりの再ブーム、果たしてどこまで続くか。
マカロニウエスタンは、六〇年代半ばから約三百本つくられたイタリア製西部劇。
派手なアクションと残酷な描写などが受け、これをまねた作品も含めると、
世界で約八百本を数えるという。
ブームが過ぎ存在感は希薄になったが、今年二月、映像サービス会社「IMAGICA」(東京)が、
四作品をDVD化したのを皮切りに次々に商品化。千枚でヒットといわれる旧作にもかかわらず、
いずれも二千枚以上を売り上げる予想外の売れ行きとなった。
マカロニウエスタンのヒーロー、ジュリアーノ・ジェンマ主演作品などは、
すでに約三千枚の売り上げを記録した。
他社も追随し、年末までには世界最多の五十作品がそろう予定。
英国、米国などでもDVD化されているが、日本ほどの人気はないという。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/021028ke80710.html