http://news20.2ch.net/test/read.cgi/news/1158923936/ 最初にプレゼンテーションを行ったカプコンの竹内潤氏(写真1)は,ゲーム市場の
主戦場が日本から北米と欧州に移っている現状に,日本メーカーがあまりに鈍感で
あることを指摘した。
「現在のゲーム開発技術は,パソコン・ベースの技術を核に進歩しているのが実情。
(先端的な)パソコン・ゲームの市場が存在しない日本は,この分野で遅れている」(竹内氏)。
竹内氏は「物理演算や映像処理のミドルウエア,開発ツールのほとんどがアメリカ製であることが,
ゲームの主戦場が北米であることを証明している。既に,海外製品抜きでは日本のゲームを開発できない」と強調する。
北米市場や欧州市場は,現在も順調に伸びている。その一方で日本市場は足踏み状態が続いており,
市場規模で見ると,北米の約3分の1,欧州の2分の1にとどまっている。「任天堂の『DS』で
ライト・ユーザーが流入したから日本市場は縮小していない,といった主張を聞くことがある。
サード・パーティの現状を見ていない主張だ。DS用ゲームは,ファースト・パーティである任天堂のタイトルしか売れていない。
100万本出たサード・パーティ製DS用ゲームは『たまごっち』だけ。DSでサード・パーティのヒットは出ていない」(竹内氏)。
またDSが獲得したライト・ユーザーが,今後もゲーム市場に留まり続けるかどうかも,疑問だという。
竹内氏は「脳トレ」亜流のタイトルを乱発するゲーム・メーカーに警告を発している。
「脳トレ系のゲームは確かに開発コストは低い。しかし,亜流で収益を得るようになると,
大きな投資に対する心理が後退する」と語る。
これから北米で「Awayゲーム」を戦わなければならない日本メーカーだが,残念ながら北米市場に
おける日本メーカーの存在感は低下する一方だ。「北米市場で販売されている日本開発ゲーム・タイトルの
本数は,2001年が74本だったのに対して,2005年は194本と増えている。しかし日本開発タイトルの
北米市場での販売本数シェアは,2001年の40%台が2005年は20%台前半にまで低下した。
日本開発タイトルの海外での販売実績は,芳しくない」(竹内氏)。
(色々省略)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060922/248804/