今からネトゲを始めようとしてる人を止めるスレ

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584ネトゲ廃人@名無し
ちょっと長くなるが、俺の話を聞いてくれ。

リア工の身であった三年程前から、知り合い主催のサークルが作ってる同人ゲームの、シナリオ担当の一角を任せられている。
そのサークルに複数居たシナリオの人の一人と打ち合わせの為にメッセした時に、オンラインゲームを勧められたのが始まりだった。
その人に案内されて初めてプレイしたそれは、俺の今までのゲームの常識を覆す面白さで、すぐにどっぷりとはまり込んだ。
それまではPC起動させてもオフラインゲームを少しやってからシナリオを書くか、テキストサイトを巡るだけで、遅くても十二時に寝る程度だったのだが、
帰宅後起動させて即ログイン、夜中までプレイした後ちょっとだけシナリオ書く、みたいな生活に変化した。
585ネトゲ廃人@名無し:2006/02/10(金) 21:39:40 ID:???
当然親も怒るし、成績も下がったが、それでも気にせずにやり続け、
同じ学校の奴数人がそのネトゲやってた事を知って、負けたくないという思いで更に生活習慣は酷くなった。
それでもシナリオだけはちゃんと書いてる積もりだったが、ある時誘った人とは別のシナリオ担当の人が、俺の書いたシナリオを読んだ感想に
「内容も表現も質が落ちたね。君の書くシナリオはこんなに面白く無くはなかった」
という意味のことを言った。
その時がネトゲを止める最初の機会だったのかも知れないが、恥ずかしいことにその時俺は自分のシナリオに満足していた。
ネトゲの悪い影響か、既に些細なことで苛立ちやすくなってた俺は「俺はちゃんと書いてる、貴方の眼が曇ってるだけじゃないか」と暴言を吐いてしまった。
その人はそれ以上何も言わず、俺が送ったシナリオを受け取った。
後で聞いた話によると、表現がおかしかったりした箇所はその人が全部直してくれていたらしい。
586ネトゲ廃人@名無し:2006/02/10(金) 21:44:09 ID:???
成績は下がり続けるが、それでも学校サボってログインし、シナリオは更に適当になった。
誰に何を言われてもその生活を止める気は無かったし、最初に誘った人も同じくらいやってるから良いや、などと思っていた。
彼はシナリオだけが仕事で、俺はシナリオと学生を両立しなければいけないということを忘れていたのだ。
遂に俺は受験期もネトゲをして過ごし、大学受験を失敗しても「ネトゲが有るからいいや」と思うようになっていた。
普通なら絶対に陥らないような、狂った思考であった。
そんな俺のネトゲ中毒を治したのは、当時の最大のパートナーであった、他でもない「パソコン」であった。
587ネトゲ廃人@名無し:2006/02/10(金) 21:45:03 ID:???
浪人しながらも勉強が身に付かず、相も変わらずネトゲばかりしていた去年の六月。
帰宅してパソコン電源をつけようとするが全く何の反応も示さず、サポートセンターに電話したり、
その手のことに詳しい友人に聞いても原因は分からず直しようがない。
当時俺はPCに感謝しており、名前をつけて擬人化して彼女(俺の脳内では女だった)のヘタレイラストやショートストーリーをHPに晒していたりしたので、裏切られた、と思い、動かなくなったPCを恨んだ。
サークルの人に事情を話してシナリオは待って貰ったが、最初の一週間は苛々して仕方なく、物に激しくあたり、拳の皮が剥がれるまで壁を殴ったりした。
だが、一週間経って、ふと気付いた。
何でこんなにネトゲがしたいんだろうか。
そもそも、ネトゲは此処まで狂ってもやりたい物だっただろうか。
一瞬疑問を持ってしまったら、別にどうでもよくなるまでは簡単だった。
588ネトゲ廃人@名無し:2006/02/10(金) 21:48:56 ID:???
その後中毒症状が出ることはなく、小遣いを貯めて中古の低スペックPCを購入し、受験勉強の合間にシナリオを書いてきた。
質が落ちたと言ってくれた人に、まともな状態で書いたシナリオを見せると「やっと君らしさが戻った」と喜んでくれた。
受験は結局一浪したが、滑り止めの大学に受かり、今は本命の結果待ちである。
今でもメインのPCは壊れたままだが、俺は壊れてくれた彼女に本当に感謝している。
物に感情移入してしまう質なので、俺に忠告する為、身を挺してネトゲから身を引かせてくれたように感じているのだ。
この先、誘われてほんの少しプレイする事は有っても、絶対に廃人化する事は無いだろう。
壊れたPCと、俺のシナリオを面白いと言ってくれる人の為に。
なお、最初に俺を誘ったシナリオの人は、不眠不休でプレイし続けたため栄養失調で倒れて入院したにも関わらず、
退院後もネトゲをし続け、シナリオも書かなくなってしまったのでサークルから追放されたのに、それでもまだ続けている。
完全に廃人と化した彼からたまにメールが来るが、そのどれもが「レアアイテム取った!」といった内容である。